熊谷の夏の始まり
過日6月30日、令和6年の髙城神社の胎内くぐりが斎行されました。
一昨年は災害級の酷暑、去年は雨混じりと来ており、今年はいかがなものかと案じておりましたが、
当日は曇り空の中、湿度は大変高いものの気温はそこそことなり、ここ数年に比べれば過ごしやすかったように感じました。
そのような中で、やはり日曜日ということもあってか、本当に大変多くの方にご来社をいただくことが出来ました。
コロナ禍以前とは配置などが多少変わった部分もございますが、それを含めましても過去にないほど大勢の皆様にご参拝を
いただけたのではないかと感じました。露天商の皆様も驚かれているご様子でした。
これもピーアイピー様に事前に熊谷市のフリーペーパーのNAOZANEに大きく特集を組んでいただきましたことや、
ジェイコム様に昨年の様子を基に事前告知をいただきましたこと、また当日にはテレビ埼玉様や埼玉新聞様にも
撮影や取材などにお越しいただきまして、こうした各メディア様方のお力添えも十分に頂戴できたのかと存じます。
神社は地域の皆様方あってこそ護持運営が出来るものですので、総代の皆様やご近隣の皆様、
ご来社いただきました全ての皆様方へと、職員一同改めて心より深く感謝申し上げます。
誠にありがとうございました。
当社で呼称しております『胎内くぐり』とは、全国的に呼称される『夏越の祓』と同様の趣旨の神事であり、
新年が明けてから半年経ったこの時期に、知らず知らずのうちに溜まった半年分の『ツミ・ケガレ』を祓う行事でございます。
「ケガレ」の言葉は「穢れ」の意味の他に「気(け)枯れ」の意味も持ち合わせています。
自らの気力が枯れると肉体にも悪影響となり、病は気から、の言葉の如く、負の連鎖を生み出してしまいます。
この胎内くぐりの神事には、鳥居に設置された大きな茅の輪をくぐることで、
母親の胎内にいた頃のような穢れのない気力に満ちた身体へと戻るという大きな意味合いもあり、
残りの半年を無事に過ごせることを祈念するお祭りとしての側面を持っております。
ご来社いただいた皆様方、またこちらの記事をご覧いただいた皆様方も含めまして、
無事に残り半年をお過ごしになれますことをご祈念申し上げ、令和6年の胎内くぐりのご挨拶とさせていただきます。
大変個人的な印象ではございますが、この胎内くぐりが熊谷市の本格的な夏の始まりの訪れであり、
ここからうちわ祭や熊谷花火大会など夏の催しが始まってくるように感じております。
先日おしらせしました夏の御朱印も、初日から大変大勢の皆様にお分かちしております。
梅雨から猛暑になる厳しい季節ではございますが、お体に無理なくお過ごしください。